一般的に不動産を売却する際には、不動産会社に物件の売却を依頼することになります。不動産の売却を検討されている方は、相場や不動産売却価格の決め方について理解しておくと、不動産会社を選ぶ時や売り出し価格を決める際にとても役立ちます。
そこで今回は、不動産売却の相場を決める要素や自分で相場を調べる方法、不動産を高値で売却するコツ、早く売却したい場合のコツなどをご紹介していきます。
不動産売却の相場を決める要素とは
不動産の価格も他の財やサービスと同様に、需要と供給の相関関係によって決定されます。不動産に対する需要が高まると不動産価格は高くなり、需要が低くなると不動産価格は下がります。日本では1980年代の後半から90年代にかけて地価が高騰しましたが、これは「土地は確実に値上がりする」という土地神話で需要が殺到したことによるものです。
不動産の価格は、その不動産が属する地域によっても違ってきます。同じ1坪の大きさの土地でも、都心の一等地と過疎が進んだ田舎とでは価格が大きく異なります。不動産の価格は地域的要因が類似している近隣地域と同じような水準になる傾向があり、近隣地域の相場を調べると、大体の売却価格を算定することができます。
例えば、売却予定地から100メートルほど離れた場所で1坪当たり60万円で取引があった場合だと、売却予定地も1坪当たり60万円前後で売却できる可能性が高くなります。ただし、土地の形状や面積などの個別的要因によっても不動産価格は違ってくるため、確実に1坪当たり60万円で売却できるとは限りません。
このように、相場の決め方の重要な要素は近隣地域の取引事例になりますので、近隣地域の取引事例を調べてみると近隣相場が判明します。近隣地域の取引事例の情報は地元の不動産会社が詳しいので、地元の不動産会社に聞いてみると近隣の相場を教えてもらえます。近隣相場は無料で教えてもらえますし、価格査定も無料で受けることができます。
不動産の相場を資料や広告から自分で調べよう
不動産の相場は自分で調べることも可能です。少し面倒でも自分で相場を調べてみることで、近隣地域の不動産価格の動向がよくわかるようになり、売却時の交渉を有利に進められます。
最も簡単に相場を調べる方法として、国土交通省が提供している「土地総合情報システム」が非常に便利です。取引時期や地域などの条件をフォームに入力すると、条件に合致する取引事例が瞬時に表示されますので、取引事例の金額から大体の近隣相場がわかります。土地総合情報システムは無料で利用できますので、不動産の売却を検討されている方は、まずは土地総合情報システムで近隣の取引事例を調べてみましょう。
土地総合情報システムで調べた近隣地域の取引事例は極めて重要な情報ですが、より詳細に相場を調べるためには、近隣地域の売り物件の情報を収集することも大事になってきます。
売り物件の情報はインターネットの不動産物件情報サイトや不動産会社の折り込み広告などに掲載されており、とても簡単に調べられます。また、地元の不動産会社の店頭にも売り物件の情報が掲載されていますので、スマホのカメラなどで撮影しておくと売り物件の資料になるでしょう。
このように、国土交通省の土地総合情報システムや不動産物件情報サイト、折り込み広告、不動産会社の店頭などの情報で大体の相場を調べることができますが、自分で相場を調べるには限界があります。その理由は、不動産の価格は地域的要因だけでなく、個別的要因によって大きく違ってくるためです。個別的要因を調べるには、不動産鑑定士や宅地建物取引士などの不動産の専門家に鑑定評価や価格査定をしてもらうことが必要になります。不動産鑑定士による不動産の鑑定評価は料金が必要になりますが、不動産業者の宅地建物取引士等による価格査定は無料です。
高く物件を売るための方法やコツとは
高値で不動産を売却するには、不動産会社の選び方が重要なポイントになってきます。では、どのような不動産会社を選べばよいのでしょうか。
高値で査定をしてくれる不動産会社
不動産の売却は不動産会社に依頼することになりますが、基本的には不動産会社が提示した査定額が売り出し価格になります。しかし、査定額は不動産会社によって違いがあり、高値で査定してくれる業者もあれば査定額が低い業者も存在します。よって、高値で不動産売却をするには、複数の不動産会社に価格査定をしてもらい、最も高値で査定をしてくれた業者に売却を依頼することが不動産を高値で売却するためのコツになります。
複数の不動産会社に価格査定を依頼するには時間と手間がかかりますが、インターネットの不動産一括査定サービスを利用すると、無料で複数の不動産会社から価格査定を受けることができます。不動産一括査定サービスは物件の所在地や面積などの基本的な情報を入力するだけで良いので、初めての方でも簡単に利用することが可能です。複数の不動産会社の査定額を比較することで、最高値で売却を依頼できる不動産会社が判明します。
実績豊富で営業に強い不動産会社
高値で物件を売るためには、査定額が高いことは重要な要素ですが、不動産会社の営業力も重要な要素になってきます。過去の取引実績が豊富な不動産会社だと高値で売却できる可能性が高いため、実績豊富で営業に強い不動産会社を選ぶことも、高値で物件を売るためのコツになります。
不動産を早く売るための方法やコツとは
では次に、不動産を早く売却するためのコツを見ていきましょう。
売り出し価格を相場よりも少し低く設定する
不動産を早く売るためには、売り出し価格を相場よりも少し低く設定することがコツになります。相場よりも売り出し価格が高いとなかなか売れませんが、相場よりも売り出し価格が低いと掘り出し物件として注目を集め、早く売れる可能性が高いです。不動産の買主も売主と同様に周辺の相場を調べていますので、相場よりも安い物件は必ず注目されます。あとは買主との交渉になりますが、相場よりも安いと交渉がまとまりやすく、早く売ることが可能になります。
専属専任媒介契約か専任媒介契約を締結する
仲介で不動産売却をする際には不動産会社と媒介契約を締結することが必要になりますが、媒介契約には専属専任媒介契約と専任媒介契約、一般媒介契約の3つの形態があります。不動産を早く売りたい時には一般媒介契約ではなく、専属専任媒介契約か専任媒介契約を締結することがコツになります。
不動産会社に買い取ってもらう
不動産売却の方法は、不動産会社に仲介を依頼して買主を探してもらうのが一般的ですが、不動産会社に物件を買い取ってもらうことも可能です。買取価格は相場よりもかなり低くなる場合がありますが、買主を探さなくても良いので、早く売ることが可能になります。何らかの事情があって急いで現金が必要になった場合には、仲介よりも買取の方がおすすめです。
買取保証を利用する
仲介と買取をミックスさせた「買取保証」を行っている不動産会社もあり、買取保証を利用すると、高値で早期に不動産を売却できる可能性があります。買取保証の仕組みは、まずは物件を仲介に出して買主を探してもらい、買主が見つからなかった時には、あらかじめ決めておいた金額で不動産会社に買い取ってもらうことができます。
まとめ
いかがでしょうか?
不動産を売却する際には、近隣地域の相場を調べることが重要になります。不動産売却の相場は、国土交通省の土地総合情報システムや不動産物件情報サイト、折り込み広告などで自分で調べることができます。より詳しく調べるためには、不動産一括査定サービスを利用すると無料で複数の不動産会社から価格査定を受けられます。
不動産一括査定サービスで最高値の査定額を提示した不動産会社に物件の売却を依頼すると、高値で売却できる可能性を高められます。急いで物件を売却したい時には、相場よりも売り出し価格を低くしたり、不動産会社の買取や買取保証を利用することが売却を早く行うためのコツになります。
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