日本は災害大国といわれるように、大規模な地震の頻発や、台風、大雨による洪水、土砂災害などさまざまな自然災害の発生が目立ちます。
家を建てる際には、こうした自然災害の発生に備え、安全性に気を配ることが重要です。
そこで今回は、マイホームの購入を検討される方に向けて、災害に強い家についてご案内します。
マイホーム購入前に知っておくべき「災害に強い家」とは
「災害に強い家」をより具体的に表すと、災害時に倒壊や二次災害を起こすことなく、安全に暮らすことのできる性能をもつ家といえるでしょう。
住宅の安全性が問われる災害は数多くありますが、おおまかに次の3つに分けられます。
地震に強い家
1995年に起きた阪神淡路大震災では、亡くなった方の死因の約8割は建物の倒壊による圧死でした。
また、多くの方が揺れにより倒れた家具の下敷きになって大けがを負いました。
地震で家が倒壊しないこと、また地震の揺れに強いことが、地震に強い家につながります。
火災に強い家
国土の小さい日本では、木造建築や住宅が密集している場所が多く、火災が広がりやすいため注意が必要です。
家の内部が火や熱に強い造りであることだけでなく、隣家からの火災や延焼に強いことが火災への強さにつながります。
水害に強い家
2019年10月に日本を襲った令和元年台風第19号では、浸水被害を受ける家屋が目立ちました。
浸水などの水害による被害は、建築上の構造に加え、立地や地盤強度、そして事前の避難場所の把握が重要です。
マイホームにほしい備えと設備 災害に強い家づくりのポイントとは
まず地震に強い家づくりのポイントには、免震、制震、耐震の3つの方法があります。
それぞれ異なったメカニズムを用いて、地震の揺れを抑えます。
次に火災には、耐火構造、防火構造による対策がポイントです。
柱や梁、床や屋根、壁など、建物の主要構造部に耐火性能のある材質を使用することで火災による被害を最小限にとどめます。
最後に水害については、家を建てる前の土地選びが重要です。
具体的には地盤の強さや地中の水位、河川との距離、ハザードマップなどを参考に選ぶことでリスクの回避が可能です。
また、これらのほかにも太陽光発電や蓄電池、EVコンセントといった設備を整えることで停電時に役立ちます。