オーバーローンとはいったい何?しくみやメリット・デメリットを解説!
マイホームが欲しいけれど、なかなか頭金が貯まらない…。
理想通りの物件が見つかったけど、予算が足りない…。
そんな人にとって魅力的なのが、「オーバーローン」という制度。
非常に便利な制度ではあるのですが、気を付けたいポイントがたくさんあります。
今回は、そんなオーバーローンのメリット・デメリット、注意点について解説します。
オーバーローンとは?何がメリットとデメリットなのかもチェック!
住宅ローンでいうオーバーローンとは、頭金や諸費用の支払いにあてるため、物件価格以上の額を借り入れること。
諸費用のなかには、火災保険料・印紙代・登記費用・修繕積立金などのほか、仲介費用や引っ越し費用なども含みます。
この諸経費の合計は、住宅価格の3~10%ぐらいが目安。
これらもローンでまかなえば、預金がわずかでもマイホームを手に入れることができるというわけです。
しかし、借入金額が大きくなるため、デメリットもあることを理解しておかなければなりません。
一番のデメリットとして、毎月の返済金額の増加が挙げられます。
返済期間を長くすればするほど、上乗せされる金利も多くなることにも要注意。
オーバーローンを無計画に利用してしまうと、万が一収入が減ってしまったときに危機的状況に陥ってしまう可能性があります。
また、なにかの事情ですぐに家を手放さなければならないとき、購入金額よりも高く売却する必要があります。
オーバーローンの場合は、物件価格と同額で売却したとしても借金が残ってしまいます。
つまり、家を手放した後も、ローンの残りを支払わなければいけないのです。
引っ越し先の家賃とローンの返済が重なれば、生活が苦しくなってしまうかもしれません。
オーバーローンを利用する上での注意点とは何か
オーバーローンを検討している方に、特に注意してほしいことがふたつあります。
まず、諸費用借り入れ分の金利について確認してください。
住宅ローンは他のローンに比べて低金利というのが魅力ですが、諸費用の分は別枠で融資されるパターンもあります。
この場合は、別枠の方だけ高い金利で融資されるケースも。
月々の返済額が大幅に変わってくる可能性があるので、金融機関との契約は慎重に行いましょう。
ふたつめの注意点は、オーバーローンで借りたお金を、物件購入の目的以外で使用してはいけません。
業者によっては、契約率を上げるために「家と一緒に車も買えます」といった説明をするところがあるでしょう。
しかし、これは立派な違法行為。
オーバーローンで借入したお金を、車や家具などの購入費用にあてないでください。
発覚した場合、違法な業者はもちろん、ローン利用者も詐欺罪で訴えられてしまいます。
このような悪徳業者にはくれぐれも注意し、違法な契約を結ばないよう気を付けましょう。