家を建てるときには、どういった土地を選ぶかが非常に重要です。
しかし宅地と分譲地にはそれぞれ特徴があり、どちらを選んだらいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。
土地選びで失敗しないように、今回は宅地と分譲地の違いと選ぶ際の注意点を紹介します。
土地選びで気になる疑問!宅地と分譲地の違いとは?
宅地とは、家を建てられる土地のことです。
土地の状態によっては上下水道のインフラや区画が決まっていないケースも少なくありません。
そのような土地を購入する際は、購入者が費用を負担して工事を依頼する必要があります。
一方で分譲地とは、不動産会社所有の土地を複数に分けて販売している土地のことです。
分譲地は施工会社を自由に選べないことが多いものの、生活に欠かせないインフラ整備が最初から整っており、自ら整備する必要がありません。
土地選びの注意点!宅地と分譲地を選ぶときに注目するポイントは?
宅地を選ぶ場合、インフラの整備費用は「土地によって異なる」ことに注意が必要です。
費用は20万~25万円が相場ですが、水道の整備状況によってはさらにかかる場合もあります。
土地に接している道路の幅が、4m以上あるかどうかも重要なポイントです。
昔は約3.6mの幅が主流でしたが、消防車が通りやすくするため改定され、現在では道路の幅を4m以上確保するように決められています。
購入した土地の面積が減ってしまわないように、道路の幅もあわせて確認しておくとよいでしょう。
また、隣接する土地との境界線が定まっていないと、近隣の住民とのトラブルを引き起こす可能性があります。
家を建てる際に境界標が打ち込まれることがほとんどですが、現場の状況により図面通りに打ち込まれていない場合もあるので、事前に調べておくと安心です。
分譲地の多くは施工会社が指定されており、間取りや設備などの規格が決まっているケースもあります。
そのため、どのような建築条件があるか確認しておくことが重要です。
宅地と分譲地どちらにも共通する確認すべきポイントは、その土地に実際に建てられる住宅の大きさと、日当たりに配慮した建物の高さ制限です。
日本では建ぺい率や容積率、さらには北側斜線によって、建てられる物件の高さに一定の制限が設けられています。
広い土地を購入しても、制限によっては同じ土地面積でも広さや形が変わってしまう場合もあるため、事前の確認が欠かせません。