マイホームの住宅ローンはボーナス払いにすべき?メリットとデメリットとは
マイホームの購入には住宅ローンの締結が不可欠です。
この記事では、住宅ローンの返済方法について、ボーナス払いを活用すべきか否かについて解説していきます。
メリットを明確にし、デメリットと注意点を見ていきましょう。
マイホームの住宅ローンにボーナス払いを組み込むメリットとは
住宅ローンのボーナス払いとは、年に2回、毎月の返済額にいくらか上乗せしてローンを返していくものです。
6月や7月、そして12月に、普段の返済額にプラス10万円や20万円を上乗せしてローンを返済していきます。
利息などの細かな計算もありますが、ボーナス払いを活用して得られるメリットは何と言っても、月々の返済額を抑えられることです。
返済額がどういった推移を辿るか、毎月利息込みで10万円を返済していたと仮定して考えてみましょう。
この場合、年額120万円で4,000万円を借りていたとなると、返済に約33年かかる計算となります。
ここに、毎年ボーナス払いで年間50万円を上乗せで返済していくとなると、ボーナス払いだけで計1,650万円を返済する計算となるのです。
つまり、ボーナス払いを併用した際の返済総額は、4,000万円-1,650万円=2,350万円になります。
つまり、1年あたり71万円の返済となるので、月々の返済額は約6万円で済むのです。
マイホームの住宅ローンにボーナス払いを組み込むデメリットとは
前章を参照すると、ボーナス払いは非常にメリットの大きい返済方法のように思えます。
しかし、ボーナス払いの注意点はボーナス払いでしか元金を減らせないという点にあります。
ローンの返済額は、毎月いくら払うという返済額の金額ばかりに目が行きがちですが、もっとも重要なのは元金or利息がどのくらい減っているかです。
ボーナス払いを使わず返済すると、毎月の返済額は(元金+利息)で構成されます。
しかし、ボーナス払いを使うと毎月の返済額は(利息)のみを支払うこととなり、ボーナス月で(元金+利息)を返済する仕組みとなるのです。
利息は残りの元金に対して計算され、返済額に乗ってきます。
つまり、ボーナス払いを利用した場合はデメリットとして、利息の支払い額が多くなるという点が挙げられるのです。
さらに、ボーナス払いとして設定した金額が会社や個人の業績不振、転職などで支払えなくなるというケースもあるでしょう。
毎月の出費が固定されるほうが、生活しやすいという考え方もあります。
ボーナス払いを併用し、上乗せ金額を増やしすぎないことで利息をムダに払わずに済むよう計算しておくのも一つの手です。
毎月の返済額を、利息を払いすぎないよう計算するという考え方もあるでしょう。