不動産購入の際に知っておきたい軒高のこと!そもそも軒高とは?注意点もチェック!
不動産購入、特に「土地購入をして家を建てる」という場合に知っておきたい言葉のひとつとしてあげられるのが「軒高」です。
今回は、軒高とは何か、まずそれを解説したうえで軒高に関する注意点もあげていきます。
不動産購入の際に知っておきたい言葉のひとつである軒高とは何?
不動産購入、特に土地購入をして家を建てる人が知っておきたい言葉のひとつである「軒高」とは、建物(家)が建っている地盤面から軒桁までの高さのことを指します。
軒桁は屋根を支えるための水平部材で、外壁の一番上に設置されます。
ざっとしたイメージとしては「外壁と屋根がくっついている部分あたりに軒桁があり、軒高とは地面からその軒桁の部分までの高さ」という感じです。
よく軒高として勘違いされがちな「地面から屋根の一番端(先端)までの高さ」とはやや異なる、ということですね。
不動産購入の際に気をつけたい軒高に関する注意点とは?
土地購入から家を建てるタイプの不動産購入をする人にとって、軒高は「高さ制限の指標として使われる」という注意点があります。
宅地を購入しても自由自在に家を建てられるわけではなく、そこにはいろんな制限もついてきます。
その制限のひとつが、この軒高を基準とした高さ制限です。
たとえば第一種・第二種低層住居専用地域に該当する宅地に軒高が7メートルを超える建物を建てようとすると、建築基準法第56条の2の「日影規制」の対象となります。
この場合「その建物が建ったときにどんな影ができるのか、近隣に日照に関してどんな影響を与えるか」などについて検証することが必要になってきます。
軒高に関する注意点は日影規制だけではありません。
軒高が9メートルを超える木造住宅を建てる場合には、その住宅(建物)を定められた防火上の基準に適合させる必要も出てきます。
上記のような軒高に関する注意点を知らずに家の理想像をふくらませてしまうとちょっと困った話になるというわけです。
「いざ土地購入をして理想の家を建てようと施主が考えたプランを提示しても、軒高による影響でそれは実現できずガッカリ」などという事態になりかねません。
大きな買い物だけに、軒高についても事前に多少のことは知っておいて損はありませんよ。