住む場所を決めるとき、自然の風景が残る地域を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
景色がきれいなところに住みたい、昔ながらの自然に囲まれて生活したいと希望している方に人気なのが、風致地区と呼ばれるエリアです。
今回は不動産購入を検討されている方に向けて、風致地区の特徴や不動産の購入前に確認しておくべき建築制限などの注意点をご紹介します。
不動産を購入する前に知っておくべき!風致地区とはどんな場所?
風致地区とは、都市計画に定められている地域地区で、都市における緑や水などの自然環境を維持するために、建築物の建設や宅地の造成などに一定の制限を設けている地区のことを指します。
この制限は、単に景観を守るだけでなく、人の手が加わらない昔ながらの自然を維持するために行われます。
歴史的な街並みを守るための景観地区や、文化財の保護を目的する伝建地区と並ぶ制度なので、ほかの制度よりも厳しい制限が課せられているケースも少なくありません。
指定されるのは住環境として優れた場所で、その規定は都市計画法に基づいていますが、どんな制限を課すかについては都道府県の条例で定められています。
不動産を購入する前に確認しておきたい風致地区の建築制限
風致地区にはその自然や景観を守る目的で、建築や宅地を造成する際の制限が設けられています。
その1つは、敷地面積における建築面積の割合である、建ぺい率です。
一般的な建ぺい率は30%~80%であるのに対し、風致地区の建ぺい率は20%~40%の範囲に制限されます。
また建物の高さは8~15m、外壁面は道路から2~3m、道路以外からは1.5~2mほど離れている必要があります。
さらに緑地面積は敷地面積の20%~40%の範囲に留めなければならず、高さ5mを超える切土や盛土、のり面の造成は認められていません。
さらに、建築物の色彩についても制限があり、壁面や屋根などの色は、景観を損なわない色味を使用しなければなりません。
これらの制限は公共団体によって決められているため、各種制限の範囲には差が生じます。
しかし、一律基準として高層マンションや三階建ての住宅などは基本的に建てられないため、不動産の購入後に眺望が一気に損なわれてしまうようなトラブルはほとんど起こらないでしょう。
また、利便性が高ければしだいに人口が増え、それに伴い街が発展していくため、土地の価値が上がる可能性もあります。
まとめ
風致地区には、さまざまな制限がありますが、その地区に合った土地の造成や建築を行えば、その後も守られた景観の中で生活を送れます。
自然に囲まれた場所で、いつまでも変わらない景観を楽しみたい方は、風致地区での不動産の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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