住宅ローンを契約すると加入する団体信用生命保険は、団信と略されることがある生命保険です。
耳にしたことはあるけれどどんな保険かは知らないという方もいるかと思いますので、もしものときにしっかり活用できるように、団体信用生命保険とはどんなもので、どのような手続きが必要かチェックしておきましょう。
住宅ローン契約時に加入する団体信用生命保険とは?
住宅ローン利用者が頼れる保険として勧められる団体信用生命保険。
団体信用生命保険とは、住宅ローン利用者に万が一のことがあったとき、生命保険会社が債務残高相当分の保険金を金融機関に支払ってくれる保険です。
金融機関はその保険金を住宅ローンの一括返済に充てるため、遺族が残りの住宅ローンを支払う必要がなくなります。
万が一の場合とは、住宅ローン利用者が死亡した場合、または高度障害状態になった場合です。
団体信用生命保険は特約をつけることで、がんや三大疾病を保障することもできます。
住宅ローンを契約するときに団体信用生命保険の加入を勧められるのは、返済が長期間になるため、住宅ローン利用者が病気や事故で死亡するリスクが考えられるからです。
金融機関はそのリスクを回避するため、団体信用生命保険への加入が絶対条件のケースがあります。
住宅ローンの団体信用生命保険を利用する手続き
使わなくて済むならそのほうが良い団体信用生命保険ですが、団体信用生命保険を利用する機会があるかもしれません。
落ち着いて申請できるよう、団体信用生命保険を利用する手続きの方法を見ていきましょう。
住宅ローン利用者が死亡したときは、まず団体信用生命保険の加入の有無を確認します。
保険証券がない保険なので加入しているかわからないときは、金融機関へ連絡して確認しましょう。
手続きに必要な書類は、医師の死亡診断書・死亡の事実が記載された住民票の2つです。
書類が準備できたら、住宅ローンを契約した金融機関に連絡して手続きをはじめましょう。
住宅ローン利用者が高度障害となった場合は、団信弁済判定依頼兼弁済届【高度障害用】と障害診断書が必要になります。
手続きの注意点は、保険金請求は3年経つとできなくなるという期限があることと、保険金がおりない間は住宅ローンの支払いが継続される点です。
もしも、団体信用生命保険に未加入だった場合は、遺族が住宅ローンの返済をしなければいけません。