家を建てるにあたって、窓をどうするかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、アルミサッシ、樹脂サッシ、複層ガラスの3種類の窓について、その断熱性能や特徴をご紹介します。
これから注文住宅を建てたいと考えている方、リフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。
窓の断熱性能の比較①アルミサッシ
アルミサッシは、もっとも一般的な窓サッシです。
軽量でありながら耐久性もあり、腐食やさびなどに強い素材です。
アルミサッシはコストが安く耐久性が高いなどのメリットがありますが、熱を伝えやすい素材のため断熱性能が低いという大きなデメリットがあります。
このため、結露がしやすく、冬場は窓がびしょびしょに濡れてしまうのです。
今後は、省エネ性の高い住宅が求められているため、新築住宅でのアルミサッシ窓は減少していくと考えられます。
窓の断熱性能の比較②樹脂サッシ
現在住宅用の窓として伸びているのが、樹脂サッシです。
一番の特徴は、断熱性能の高さです。
アルミと比較して熱伝導率が約1000分の1と非常に低く、断熱性能においては非常に優れていると言えるでしょう。
このため、省エネ性においてもとても優秀です。
また、結露が発生しにくいため、カビ・ダニの発生を抑えることにもつながり、掃除などのメンテナンスがとても楽になります。
ただ、コスト面で比較すると、本体価格がアルミサッシの約2倍と高いのが難点です。
窓の断熱性能の比較③複層ガラス
サッシの性能は、窓の断熱性能を高めるには欠かせないものです。
サッシの素材以外に窓の断熱性能を左右するのがガラスです。
通常の一枚のガラスは、シングルガラスと呼ばれています。
これに対し、複層ガラスは2枚ガラスのペアガラス、3枚ガラスのトリプルガラスなど、複数のガラスで構成された窓です。
これらの複層ガラスは、ガラスの間にクリプトンガスやアルゴンガスが封入されています。
これらのガスは空気よりも熱を伝えにくいため、高い断熱効果が期待できるのです。
断熱効果が非常に高いので、省エネ性に優れ冷暖房費の削減につながります。
また、結露しない・遮音性が高い・防犯性に優れているなど、多くのメリットがあります。
一方で、価格が高い・重い・厚いのはデメリットで、とくにコスト面が導入のネックかもしれません。
まとめ
窓は家の断熱性能を決定付ける重要な場所であり、どのような素材や構造の窓にすべきか、コスト面も考えながら検討する必要があります。
アルミサッシや樹脂サッシのほか、近年性能向上が著しい複層ガラスも視野に入れながら、考えてみてはいかがでしょう。
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